アウルズ硬貨の出来るまで



まずは画像の修正からです。
上のロゴのアウトラインを綺麗に修正します。
今回は修正というよりも、完全に描いてもらいました。
その方が、後々使えますからね。
周りに入れる字体もフォントがあれば何でも可能です。
一見簡単な作業ですが、実はこれが以外と難しいのです。
原型から、型をとって製品になるまでの収縮や、仕上げによるダレ等様々な要因を想定して、ベストな文字の大きさ、バランスを考えます。
経験がものをいう作業です。
ロゴの修正、フォントのバランスが決まったら、早速データを作ります。
まずは一枚目のコインからです。
全体の大きさ、厚みを出します。
次は文字を配列します。
このコインは文字と、柄が浮き出るタイプのものなので、盛り上がりの高さを指定します。
ロゴを入れて完成です。
パソコンの画面上ではわからない事もあるので、今回の場合はサンプルで2種類作ってみました。
その結果ベストな数値を出し、本番というわけです。
それら全ての数字をデータとして取って置き、次に同じような内容の仕事が来た時に参考にするのです。
もう一枚は文字とロゴの周りが沈むタイプのものです。
同じように全体の大きさ、高さを出してやります。
次に文字と柄の周りを凹ませて完成です。

この場合もやはり凹ませ具合が難しいのです。
量産行程の中で、深すぎても浅すぎても駄目なんですね。
やはり経験がものをいう作業です。
全てのデータが完成しました。

これを造形機に出力し、形になるというわけです。
それにしても3Dプリンタとはよく言ったものですね
本当にプリントアウトするような感じですから(笑)
この様な状態で品物が上がってきます。
周りに付いているピンク色の物体の中に、パソコンで作ったデータが立体化して入っているのです。

このワックスは100度で溶ける為、そのままロストワックス製法でキャストする事が可能です。
そこがこれのいい所ですかね。
今回この機械について詳しく説明しましたが、実際に「私もこの機械を使って原型を作ってみたい」という方がいらっしゃいましたら、私を通してではなく直接連絡を取って頂いて結構ですので、お気軽にご相談ください。
メールでのご連絡はこちらからどうぞ  

家の会社はキャストもやっているので、あっという間にシルバーで吹き上がりました。
これを原型にして、様々なアイテムを作って行きたいと思います。
お楽しみに!

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