アウルズの出来るまで
アウルズをお買い上げくださった皆様には、アウルズというブランドの品質の高さ、製作に対するこだわりをより深く理解していただく為に・・・・ まだアウルズを知らないという方には、一体どの様にして商品が完成していくのかを知っていただくために・・・・ 今回は実際にカットスロートで販売されたライオンペンダントを使い、商品完成までの流れを紹介していきたいと思います。 今回使用したライオンペンダントヘッドは、お買い上げ頂いたどなたかのお手元にあります。 お買い上げいただき誠にありがとうございました。 これからも日々精進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。 |
キャストが上がった状態です。 磁気バレルをかけてありますが峰が立っている作りなので、細いピンタイプの物を使用しています。 キャスト物なので、多少でも地金を締める為です。 |
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ライオンペンダントを仕上げる際、湯道を磨ったり細かい所の段差を取ったりするのに使うヤスリです 荒め、中目、油目、両甲、キサゲ、ササバの油目を加工した物を三種類、計13種類使います。 |
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湯道磨り、細かい所の修正を終えた状態です。 | |
これらが、仕上げをするのに使う、リューターポイントです。 ライオンペンダントを仕上げるの為のセレクトです。 |
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ゴムだけでこれだけ種類を使います。 |
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ゴムをかけおわった状態です。 細かい所はヘラもかけておきます。 |
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次はフェルトです。 大きな面小さい面を仕上げるので、様々な形の物を使います。 |
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フェルトをかけ終わった状態です。 | |
次はフェルトで入りきらなかった更に細かい所を仕上げる為に使う、ブラシです。 これも硬いのと、柔らかいのを2種類使います |
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ブラシをかけ終わったら、ロウ付け前仕上げが完了です | |
洗浄して研磨粉をとってやり、ロウ付けをします。 | |
バチカンは原型の時点では閉じているので、糸ノコで切ります。 こうした方が、ロウ付け面がきちんと合うのです。 キャスト上がりで、バチカンが開いていると多少のダレが生じる為、隙間が空きやすいのです。 |
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酸化防止液に漬けてやります。 火ムラを防ぐ為です。 |
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ロウ付け面はピタッと合わせてやります。 こうするとロウ付けも楽だし、上がりも綺麗です。 |
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一度、水で急冷してから稀硫酸につけます。 順番が逆なのはわざとです。 ちゃんと意味があります。 |
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ロウ付けが終わった状態です。 | |
ヤスリを両甲までかけてやります。 | |
刻印を打ち込みます。 アウルズでは、三種類の刻印を使います。 |
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ロウ付け後仕上げをします。 この時点で仕上げは殆ど完璧にしておきます。 |
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洗浄します。 いぶす前なので、しっかりと油分を取り除くのです。 |
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いぶしが終わった状態です。 細かい所まで均一に仕上げてあるので、色味と質感が揃っているのがお分かりいただけると思います。 |
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鬣部分の拡大です。 溝の中までしっかりと仕上げてから、いぶすのが私のやり方です。 |
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いぶした後は、フェルトで仕上げてやります。 かなり小さいフェルトで細かい所まで仕上げます。 |
バフ前仕上げの完了です | |
洗浄をして、研磨粉をしっかりと取ってからバフをかけます。 リューターバフで細かい所をかけてやり、最終的にバフを全体的にサッとかけて完了です。 |
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細かい所もしっかりと仕上げてからいぶしているので、荒さがないのがお分かりいただけると思います。 | |
こんな感じです。 | |
地金に厚みのある顔付近は、もっとも「ス」が出やすい所なので、一番気を使いながら仕上げるのはもちろんの事、洗浄機のかけすぎにも注意します。 |
これが完成品です。 ここまで仕上げる必要があるのか?と思う方もいるでしょう。 でもこの仕上げ加減が私のこだわりの1つなのです。 今まで週に何百本という仕上げも経験しました。 今は一日に一本出来るか出来ないかという最高峰のレベルの仕上げもしています。 それらを経験した上でシルバーアクセサリーにおける最高品質を求めた結果がこの仕上げ行程なのです。 私が思うにシルバーというのは、ロウ付けが発生する時点で、最高に難易度が高い素材であると思っています。 今、行なっているプラチナを用いた最高峰のレベルの仕上げを求められたら、シルバーではまず出来ないでしょう。 ここで言う最高峰の仕上げと言うのは、わかりやすく言うならばダイヤモンドのグレードの定義に当てはめるといいでしょう。 だいたいそれはVS1〜VS2位の品質だと思ってください。 「最高の条件下10倍で観察してわずかか、又は小さい内部欠陥がある」 私は思うのですが、この最高峰の仕上げを経験した上で初めて作品によって仕上げの上がり具合を自分で決められるのではないかと思います。 これは、この位でいいだろう。 これは、こうした方が味があっていいのでは・・・・ と言った具合ですかね。 だからこそ、下手と味は違うと言えるのです。 意図的に崩すのと、崩れているのは大きく違いますからね。 アウルズは、ダイヤモンドのグレード基準で言うと、Iクラスでしょう。 肉眼で「ス」が見えるからです。 しかし、ロウ付けに気を使っている為、火ムラはありません。 だからこそ、全体的に白く均一の輝きを得る事が出来るのです。 シルバーアクセサリーに関しては、「ス」があるから仕上げが下手とは言えなく、あくまでも作品にあった仕上げ具合のバランスが重要だと思います。 というより、キャスト物のシルバーで「ス」がないと言うのはまず、在り得ないでしょう。 それ程、シルバーは扱いが難しい素材なのです。 「ス」はあるものと考え、それ以外に気を使って仕上げる。 アウルズは作品が完成した時に、明らかに他とは違う輝きを得ている事を目標に仕上げを行なっているのです。 当然作品によって、仕上げ具合も変えており、例えば革を使ったバングルやウォレットチェーンなどは、最終仕上げが変わってきますし、スペシャルメイクのバックルなども、本体は完全手作りの為仕上げの行程が全く違います。 これらは上がりの色合いも質感も変えてあります。 それぞれに合った上がりにしているのです。 この様に、千差万別の仕上げが出来るのはやはり、最高峰の仕上げを経験しているからなのです。 ちなみに上の行程でライオンペンダントを仕上げた場合、一日で仕上がる数は4個〜5個位です。 このペースが遅いのか?早いのか?というのは実際に物を見て個々が判断してくれれば良いと考えております。 |